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はんこの素材
印章の素材は、変質や磨耗しやすいものはNG。象牙が印材の最高級品といえます。その材質の気品はもちろんのこと、固さが適度で繊細な彫刻ができ、変質・磨耗しにくく耐久性にもすぐれています。そのほか水牛も象牙に次ぐ高級印材。なめらかな素材の美しさと硬さ、彫りやすさ、朱肉の含みなど優れた特性があります。木なら柘(つげ)材がお勧めです。
象牙(ぞうげ)
「はんこの王様」として古くから親しまれてきた素材です。
中心部に向かうほど目が細かく揃っているため、中心部分
から取れた素材は「芯持」と呼ばれ、他の象牙印材と比べ
ても高価です。
【特徴】
・ひび割れや虫食いに強い
・使うほどに味わいが出てくる
・精密な彫刻に向いている
・朱肉の付きがよく、離れがいい
・希少価値が高い
黒水牛(くろすいぎゅう)
東南アジアに生息する水牛の角。天然素材のため、完全に真っ黒な素材が少なく、黒く染めた素材を「染めアリ」と言います。中には、染める必要がないほど真っ黒な美しい素材もあり、「染め無し」と呼ばれています。
【特徴】
・天然の黒い艶が美しい
・朱肉とのコントラストが美しい
・適度な粘りがあり、彫刻に適している
・ボタンや包丁の柄などに使われるほど耐久性がある
牛角(うしのつの)
かつては「オランダ水牛」、「オランダ」と呼ばれていた素材。
色によって名前が変わり、きれいな飴色の素材は「牛角(白)」、黒い独特の混合模様は「牛角(色)」と呼ばれています。
【特徴】
・透明感のあるやさしい飴色が美しい
・手触りも優しくなめらか
・天然素材のため、一つとして同じ模様がない
・黒水牛と同じく、適度な粘りで彫刻に向いている
柘(つげ)・アカネ
ツゲ科ツゲ属の本。漢字で書くと「柘植」ですが、ハンコの素材として使う場合は「柘」一文字で表します。また、以前「シャムツゲ」と呼ばれていた素材は、ツゲ科の植物でないことが判明したため現在では「アカネ」と呼ばれています。
【特徴】
・植物性の素材で、手になじみやすい
・木質密度が高く、彫刻に向いている
・比較的安く手に入る
その他の素材
最近では、ハンコにもカラフルなものが増えてきました。
アクリル、水晶、チタン、グラスファイバー製のものから、スワロフスキーをあしらったもの、ネイルアートを施したものまで。ブレゼントにしても喜ばれる一品です。また、昔ながらの篆刻用石印材も味わい深く、書道に興味のある人や絵手紙を趣味とする人達に人気です。
パールカラー
琥珀樹脂
マンモス
ルミネ・クルール
カラー水牛
篆刻用石材
チタン
アルミネ